まぁ名前聞き取れないんですけどね
大切なのは自分が望んだように生きること。
そして、それを続けること。
お金があっても不幸な人生をおくるより、
ずっと満足できるはず。
- マージョリー・キナン・ローリングス -
皆さんには「生涯を預けるだけの価値があるもの」ってありますか?
いきなり重くてすいません。無意識です。
こちらのCMはご存知でしょうか。
(単体の動画が見つからなかったのですが、この動画の最初のCMです。)
みんな知ってるもんだと思ってたんですが、この記事を書くにあたって調べるとどうやら北海道ローカルみたいです。まぁお見知りおきください。
少なくとも我が家においては知らない人はいないと噂のそろばん協会のCMです。
CM中、この二人から「みんな一緒に習おう」という誘いがあるのですが、
この年頃の子供が言う「一緒に習おう」というのは
「お母様、いかがですか」というよりは「仲間が欲しい」というスタンスであると思われます。
簡潔に言います。
嫌です。
ごめんなさい、そちらの協会がどうとかそろばんがどうとか習い事がどうとかという話では
ないんです。
その男女と一緒には習いたくない、という話です。
見ました?あの子供たちを。
名前までそろばんに寄せてつけられて、
「そろばんに生きそろばんに死ぬ」という覚悟と業をあの歳にして負い、
それでもなお明るく笑うあの子供たちを。
「そろばんの人生」を体現するあの姿を。
そんな彼らと?一緒に?習う?
嫌です。
彼らの信念に軽い気持ちで相乗りはできないし
人生ごと共に歩んでいくことを選べるほど成熟してもいません。
一体何が彼らをああまでさせるのでしょう。
家柄?そろばん界の家元的家系のご子息?
であれば納得はできます。複雑な感情ですが。
まさか自分で選んだ?
「お母さん!そろばんやりたい!」
まさかここまでのめり込むとは。
止めどきがわからなかったのでしょうか。
プロを目指して潰しのきかないものでもないというのもかえって悩みどころ。
(そろばんのプロってあるんですか?)
個人的見解としては前者の家柄説を推します。
いくら我が子が自主的にハマったからって
そろばん収納機能のついた帽子なんて作るでしょうか、いや作りません。(反語)
このCMはおそらく90年代前半には放送されていたはず。
もうそろそろ30年目を迎えるころなのかもしれません。
彼らは今も人知れず北海道の子供たちをそろばん界に招こうと珠をはじいているのでしょうか。
永遠にあの幼さのまま、
プロになることもなければ夢をあきらめることもなく、
虹を滑ったり地球を角ばらせているのでしょうか。
ではそんなそろばんに支配された血をひくという前提のもと、
もう一度あのセリフを。
「みんな一緒に習おう」
「みんな一緒に習おう」
「 みんな 一緒に 習おう 」
メッセージが重い。
嫌です。
無意識でした。